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【平家物語】光が貴族で闇が武士という発想が面白い!【100分で名著】

平家物語と言えば、

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。

 

の冒頭で有名です。

今、NHKの100分で名著で【平家物語】が取り上げられていますが、これがなかなかに面白いです。

能楽師の安田 登さんが解説されています。

1回目は、平清盛の長男重盛が亡くなるところまででしたが、それについての感想を述べていきたいと思います。

どうぞよろしくお願い致します。

平家物語】光が貴族で闇が武士という発想が面白い!【100分で名著】

能で平家物語をすることは、平家物語で亡くなっていった武士の魂を鎮めるという意味があったそうです。

安田さんは、こうも言っておられました。

現代人の魂を鎮める役割も果たしたいるのではないか?と。


わたし達は、今を生きる為に過去の自分を、どんどんと切り捨てていきます。

切り捨てた自分が、能を見ているとふっと出てきて、その衝撃が激しすぎる場合は、起きていることができず寝てしまうそうです。

(わたしは高校時代能を見ましたが、あれは本当にお話が分からず寝ていました。)

 

平家物語のざっくりとしたあらすじ

 

平家物語は、平家衰退の物語です。


平清盛の時世に、栄華を誇ります。
しかし、息子や孫がバカだったせいで平家は滅亡への道を辿ります。

 


いかに無能な人が、人の上に立つと大変な事になるかもよく分かります。


現代でもよくあるパターンですよね。
(わたしも現に会社で大変苦労しています。無能な上司のおかげさまです。)

平家物語】は、「おごれるもの久からず」という言葉も大変有名です。


これも、わたしたち自身の日常でも、起こりえる事です。

例えば、わたしは夫からもらっている愛情を、昔は有難いと思っています。


しかし、段々とそれが当たり前になり、
もっと愛情が欲しいとなります。


もっとがすぎると、相手を恨むようになります。

ね、身近なところに「おごれるもの久しからず」が潜んでいるでしょう。

常日頃気を付けないと、平家だけでなくわたしも「おごれるもの」となってしまうことに気づきます。

平家が栄華を極めたきっかけ

平清盛の父忠盛の時代に起きた、殿上の闇討ち事件がきっかけで平家は栄華を極めるようになります。

 

平忠盛は、日宋貿易で巨額の富を築いていました。

そのお金で、鳥羽院三十三間堂の御堂を建て、一千一体の御仏とともに贈りました。

 

すごい財力ですよね。

鳥羽上皇は感激して、忠盛に宮中の昇殿を許すのです。

これは、異例中の異例の事でした。

他の貴族には田舎武士の平家が、昇殿するなんてあり得ないことなんです。

 

貴族たちのプライドが、平家の存在を許しません。

(この時は、平家ではなく貴族がおごっています。)

 

そこで、平重盛亡き者にしようと闇討ちしようと計画します。

 

ここで安田さんの光と闇の説明があったのですが、これがわたしにはとても新鮮でした。


光の世界の貴族と、闇の世界の人間の武士という解釈です。

闇討ちというものは、光の世界の貴族にとってはあり得ない事だったんです。

わたしは、陰謀を巡らしたり闇討ちをしたりするのは、どちらかというと貴族側だと思っていたんですが違いました。


この時代、闇討ちなどをするのは武士であり、貴族というものは正々堂々とお昼に戦うという認識だったのです。

しかし、忠盛を討つために貴族は武士のまねごとをして、闇討ちをかけようとします。

忠盛は、これを知り対策を立てます。

 

参内のはじまりより、大きな鞘巻を用意して、束帯のしたにしどけなげにさし、火のほのぐらき方にむかって、やはら此刀をぬき出し、鬢にひきあてられけるが、氷なンどの様にぞみけける。諸人目をすましけえり。(巻第一殿上闇討)

 

 

 忠盛カッコいいですよね!

この忠盛の姿に、貴族たちはぐうの音をでなかったのです。
そして、闇討ちは失敗に終わります。

正に闇を我が物にして縦横に立ち回ったのが、武士である忠盛でした。


ちなみに宮中は、刃物の持ち込みが禁止です。
しかし、忠盛が抜いた刀は、銀箔を貼った木刀だったんです。

してやったりですよね。

ここから、平家が栄華への道を駆け上がっていくのです。

 

ここからどのように平家が滅亡していくのか?それは次回のお楽しみです。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

 

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