【7つの習慣】を読み解く その物の見方一方通行ではありませんか?
わたしは、ついつい自分が正しいと思うと、相手に対して一歩も譲れず相手が変わることを望んでしまいます。
そして、少し時間が経ち冷静になると、あれはあの時この人にとって、こういうことだったんだろうな?と反省することがあります。
今回は、ついつい自分の意見が正しいと思い、相手に決して譲らないという方に向けて、
それって相手を変えることを望んでいるの?
自分は変わらずに?
ということを投げかけてみました。
(もちろんわたし自身も含みます。)
「こうだ!」と思うと人は、固定観念に囚われる!
物の見方に関する学生たちへの実験結果
下記の絵は、心理学でよく使われる絵でご存知の方も多いと思います。
授業で、学生たちにある実験をしました。
学生たちの半分には、下記の老婆の絵を見せました。
そうて、もう半分の学生には、下記の若い女性の絵を見せました。
10秒間学生たちにそれぞれの絵を見せてから、下記の絵を見せました。
すると、若い女性の絵を見た学生は、
「この絵は若い女性が描かれている!」
と言い、
老婆の絵を見てから上記の絵を見た学生は、
「この絵は、老婆が描かれている!」
と言い、両者全くお互いに譲り合わず不毛な論争が続いていました。
ある学生が、絵の中の女性を差し「若い女性は首元にネックレスをしいる」というと、
相手の学生は、「そこは、ばあさんの口だ!」と言いました。
そこでやっと、学生たちは、具体的な相違点をお互いに冷静に指摘し始めました。
そして、ようやく自分とは異なる相手の見方を認識することができました。
このように、経験による動機づけが、わたしたちの物の見方に強い影響を与えていることが分かります。
物の見方を相手の側に立って考察し得た成果
先日職場で、フェイスブックに載せるお客様のリフォームのBEFOREとAFTERの写真と文章のことで、同僚と少し言い合いになりました。
「その文章は、こういう理由でこう直し方がいいと思う。」
とわたしが言うと、同僚が
「え、これはこうであーで。」
と言い始めて、わたしの指摘に不平そうでした。
結果、お互いに冷静になれずその議論は持ち越しになりました。
その日は結局、フェイスブックの更新はしませんでした。
お互いに自分が正しいと思っている、まさに上記の学生たちのような議論が続きました。
その日、わたしは、自分の物の見方が正しいと相手に押し付けた結果となりました。
そして、同僚もまた、自分の物の見方が正しいと、自分の価値観をわたしに押し付けた結果となりました。
次の日
わたしは、冷静になり彼の言ったことを再び再考しました。
彼は営業です。
確かに彼の文章はひどいのだけれど、お客様と実際に話したのは彼です。
その彼のお客様に対する気持ちや、お客様と話し合いの中で積み上げてきたものを、わたしは彼の文章が下手すぎると思い、ばっさり切ってしまいました。
それが恐らく、同僚を意固地にさせた原因の一つでしょう。
彼は、お客様との対話を重ねた結果、お客様の夢を聞き出し、それを実現させることができた!という事を一番言いたかったことに気づきました。
ですので、彼が大切に思った箇所をもう一度、わたしがなりに書き直しました。
相手が何に重きを置いているかを考える。
相手の気持ちを考えるという視点が抜けていたことを、「7つの習慣」を読み直し気づいた次第です。
その結果、フェイスブックに載せる文章は、彼だけ、わたしだけが書く文章より、相乗効果で良くなったと思います。
※追記 今日、その議論したフェイスブックの記事に、同僚が個人アカウントでいいね!をしてくれていたのを見て、思わず笑ってしまいました。
結果、何が言いたいのかと言いますと
自分は物事をあるがまま、客観的に見ていると思いがちです。
しかし、実際は、世界をあるがままに見ているのではなく、私たちのあるがままに見ているんだということです。
ついつい人間って、自分が正しいと思いがちです。
でもそうではなく、相手から見た世界をも考えることが必要だと思いました。
その為には、まず相手の話をしっかり聞くことが大切ですね!
そして、お互いが冷静になり、お互いがお互いの価値観をきちんと認識できた時、
一人でやるよりずっと素晴らしいものが出来上がるという事を学びました。
これをいつも忘れがちなのでが、忘れずに精進していこう!と思いました。
最後に
スティーブン・R・コヴィーさんの「7つの習慣」は、わたしにとっては、人生の伴侶となる本でした。
人生を実りある豊かなものにするためにも、是非手元に置いておかれるのをお勧めします!
ここまでお読み頂きありがとうございました。
★漫画もあります!