クリスマスは、子どもの心に明かりを灯す日
先日、小学校のクリスマス会で、図書クラブのお母さん方と「キリスト降誕劇」をペープサート(紙人形)で演じました。
その時、リーダーのお母さんが言われた言葉が心に残りました。
その方は、とても絵本や本に造詣が深く、また子どもたちへの読み聞かせも熱心にされている方です。
私は単純なので、クリスマスは「わーい!ケーキが食べられる!」ぐらいにしか思っていませんが、もちろんそれだけではありません。
本日は、そんなクリスマスのお話をさせて頂こうと思います。
クリスマスの物語
今から2400年前、パレスチナの小さな町、ナザレにマリアという美しい娘が住んでいました。
マリアは素直で賢く、心清らかな娘でした。
そして、いつも神様にお祈りを捧げていまいた。
マリアは間もなく大工のヨゼフと結婚することになっていました。
ヨゼフもまた、神の言葉を信じる、心の優しい人でした。
ある日のことです。
突然、マリアのもとに、大天使ガブリエルがあらわれました。
ガブリエルはマリアに言います。
「あなたに神様の言葉を伝えにきました。
神様があなたに素晴らしいお恵みをくださいます。
あなたは男の子を産むでしょう。
その子をイエスを名付けなさい。
やがてその子は大いなるものとなり、人々の救いとなるでしょう。」
マリアは驚きますが、天使の言葉をそのまま受け入れます。
それから、マリアとヨゼフは、赤ちゃんの誕生を待ちながら幸せに暮らしていました。
その頃、今世界に住んでいる人がどれくらいいるか調べなさいというローマ皇帝の命令で、ユダヤ人は皆、先祖の町へ帰らなければいけませんでした。
マリアとヨゼフも自分たちの先祖であるダビデ王が生まれた町、ベツレヘムに向かって長い旅に出ました。
長い長い旅路の果て、やっとマリアたちはベツレヘムに到着しました。
しかし、国中どこもかしこも一杯で、マリアたちは泊まる宿屋がありませんでした。
馬小屋だけが空いている宿屋を見つけ、マリアとヨゼフは宿屋の主人にお礼を言い、馬小屋に泊まることになりました。
その夜、マリアは男の子を産みました。
同じ頃、星が静かに瞬く夜。
少し離れた暗い野原で何人かの羊飼いたちが夜通し羊の番をしていました。
その時、突然大きな星が現れて、キラキラ輝きました。
そこに大天使ガブリエルが現れます。
「今夜、ベツレヘムで救い主がお生まれになりました。
この方こそ主なるキリストです。
さあ、お行きなさい。」
そして、羊飼いたちが真っ先に救い主を拝みにいき、飼い葉桶で眠っている幼子をみて神様を讃え賛美しました。
また、遠い東の国の三博士たちも、キリストの誕生を知らせる星を見て、幼子を拝みにきまいした。
世界で初めてのクリスマスは、小さな小さなクリスマス。
けれども、喜び満ち溢れた、気高い誠のクリスマス。
少し端折っていますが、この内容を木琴やピアノを弾き、紙人形を動かしながら7人くらいで演じました。
私は、マリア役をやらせて頂きました。
マリアの気持ちになってセリフを言うと、子どもたちにも何か伝わると教えてもらい、
いきなりガブリエルが現れてイエスが生まれますと聞いた時、どんな気持ちだったんだろう?と考えたのですが、やはり「夢だなと思って寝るだろうな。」くらいにしか思えませんでした・・・。
クリスマスとは、子どもたちの心に明かりを灯す日
冒頭で述べたお母さんが、教会で神父様にお話を聞かれた時に言われたセリフはこんな私でもとても心に残りました。
人間は、皆心に明かりを持っています。
でも、その心に明かりは、危うく吹き消せばすぐ消えてしまいます。
子どもなら、なおさらに。
だから、大人たちが、子どもの心の灯りが消えないように見守ってあげないといけないんですよ。
それが、クリスマスという日なんです。
クリスマスの劇が終わって、子どもたちの笑顔を見た時、あ、これが心を灯すということなんだ!と思いました。
子どもたちが笑顔でいられる世の中こそ大事だな、と実感したました。
元々のクリスマスは、静かだけど、喜び満ち溢れたクリスマスでした。
クリスマスプレゼントやケーキなど、物質的なことだけじゃなく、精神的なお祝いが出来たらな、と思えた日でした。
かくいう我が家のクリスマスは、ケーキonlyのしかも慌ただしいクリスマスでしたが・・・。
皆様も良いクリスマスをお過ごし下さい♪
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