生活介護施設での利用者さんたちの変化
私は、生活介護施設でパートで働いて約1年になります。
この1年、本当に色んなことがありました。
今更ながら、その色んなことを書き綴っていけばよかったと後悔・・・。
以前私は、精神障がい者の方が利用されている作業所では働いたことがありました。
しかし、知的障がい者の方が、利用されている施設で働くのは初めてのことでした。
私が現在勤めている施設では、自閉症・ダウン症・強度行動障害といわれる障害を持たれる重度の障がい者も一定数おられます。
生活介護施設とは?
まず、一般の方は【生活介護施設】って何?と思われるかと存じます。
以下に生活介護について書かれた文章を引用させて頂きました。
障害者支援施設などで、常に介護を必要とする方に対して、主に昼間において、入浴・排せつ・食事等の介護、調理・洗濯・掃除等の家事、生活等に関する相談・助言その他の必要な日常生活上の支援、創作的活動・生産活動の機会の提供のほか、身体機能や生活能力の向上のために必要な援助を行います。
引用:WAMNET
生活介護施設では、 日中に生活の支援や、生産活動をします。
うちの生活介護施設では、畑作業や調理活動をしています。
知的障碍者の方には、障がいの区分が1~6まであります。
基本、生活介護施設に来られる方は、区分3~6の重度の障害をお持ちの方が対象となります。
強度行動障害について
私は、今の職場で強度行動障害という障害があることを初めて知りました。
強度行動障害とは、自傷行為や物を壊すなど周りに影響を及ぼす行動が多く、家庭でかなり努力しても養育が難しいという障害です。
ある日、強度行動障害を持たれた方が、施設を利用するための面来られました。
10秒も、じっと座ることができずにいろんなものを叩きまくっていました。
どこの施設でも断られ、親御さんは疲労困憊でした。
本当に重度で支援が必要な人に、今の日本の福祉は対応できていないのが現状です。
私の職場では、重度障害、とくに強度行動障害をもっている人を積極的に受け入れる方針です。
しかし私は、最初その方を見たとき、若いし、大きいし怖いし、本当に施設で受け入れることができるのだろうか、と不安で一杯でした。
強度行動を持つ方は、男性が多く、人によって障がいの現れ方が違います。
ある男性は、急にパニックになり頭を腫れるまで殴り続けます。
送迎時に一緒になった時は、車は揺れるしなかなか自傷行動は収まらないし、私自身がパニックでした・・・。
利用者さんたちの変化と成長
そんな強度行動を持つ人たちと1年共にして、随分変化が見られました。
まず、多動だった人が朝の会や終わりの会、食事中などきちんと座れるようになりました。
そして、自傷行為の激しかった人も、自分でその自傷を辞めようとする姿が見られたんですね!
本当すごいことです!
ある職員は、こう言いました。
本気で向き合えば、相手も分かってくれる。
と。
私は、まだどこかで怖いという気持ちが先立ちます。
本気で向き合っているかと問われれば、できていません。
でも、本気で向き合っていきたいと思いました。
最後に
障がいを持つ人と接していて思うのは、見えているもの、感じ方などが普通と感覚が違うんだろうなー。ということです。
どんな風に今この世界が、彼らに見えているのかな、と思います。
そして、障害をもつ人たちが生きやすければ、子どもも、お年寄りも、心の弱い人も見な生きやすい社会になるだろうということは間違いないと思います。
強度行動を持つ人たちも、知らない人にとれば怖い存在かもしれません。
でも、当事者は、言葉にできず、自分で止めることのできない自傷などにすごく苦しんでいると思います。
私にできることを考えていくと、もちろん職場での支援というのもできることです。
でも、こうやって文章にして、発信していくというのはなかなか現場の人たちはやれません。
ですので
これからなるだけ文章に残して、彼らのことについて書いていき知ってもらいたい!
と思いました。
なかなか、書きたいことが上手くかけず、拙い文章ですが、ここまでお読み頂きありがとうございました。