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夢を叶えるための試行錯誤記録

利用者Bさんへの退院に向けての支援|現場職員と管理者の見解の違い

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春先は調子が悪くなられる利用者さんが多く、職員が不足している中、毎日バタバタしている今日この頃です。

 

イライラが募り、自分の感情がコントロールできないBさん

 

そんな春先。

普段から短気で気分屋。

そして、ゲーム大好きなBさん。

そんなBさんが4月に入ってから、重度の利用者さんの声がうるさいと、イライラする日々が1週間ほど続きました。

 

イライラは、日に日にとひどくなっていきました。

自分の感情が抑えられなくなり、職員に嚙みついたり、利用者さんにまでひっかいたりするようになってきました。

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 緊急入院することになったBさん

家でも夜、大声を出したり暴れたりする日が続きました。

そして、相談支援所に家族が連絡し、緊急入院することになりました。

病名は、統合失調症ということでした。

 

統合失調症とは、幻覚妄想に囚われたりする症状で、陽性症状と陰性症状があります。

Bさんの場合は、陽性症状で、興奮状態が続き自分では衝動が抑えられなくなり周りに手が出たようです。

Bさんの 退院に向けての関係者会議

入院先からは、1か月~2か月の入院予定であると伝えられました。

しかし、1か月も絶たずに退院が決まり、退院に向け関係者会議が開かれることとなりました。

 

関係者会議には、入院先の医師・看護師・相談員が出席。

地域でBさんを支援している相談事業所の支援員、ヘルパー事業所の担当者、生活介護の支援員が出席しました。

 

現場職員と管理者の退院後の支援に向けた支援の意見の食い違い

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この会議で、管理者から落とし処をきちんと決めておくように言われました。

しかし、管理者と現場職員との落とし処に差異があったまま会議に参加したのが問題でした。

 

管理者は、Bさんを退院後に延長支援も含めてしばらくマンツーマンで支援する方向で話していました。

しかし、現場サイトは、人員不足でしかも最近問題行動を起こす利用者が多く、退院後手厚くBさんを支援するのは難しいという意見でした。

そして、重度障害を持つ方が多い中、知的レベルが高いBさんにとっては、就労支援系の通所施設に通うのがいいのではないか?という意見も多く出ていました。

 

施設内でここまで管理者と現場サイトで意見が分かれているものを、まとめずにいくと会議の結果が決まっても、どちらサイトから不満が出ます。

 

今回の会議では、医師から環境のストレスでBさんの病状が悪化したの事でした。

「今通っている施設はどう?」相談事業所の支援員にと聞かれると、Bさんは、

「気が合わない人がいて、あんまり行きたくない。」と返事されました。


私は、ストレスをBさんに与えている今の生活介護施設に毎日行くことは、Bさんにストレスを与えないかと会議で聞きました。

 

 病院側は、イヤーマフを使用し環境を整えり、ご本人やBさんと相談して日数については相談して下さいとの回答でした。

 

相談支援事業所の支援員さんも、週2回くいら通える生活介護を探してくれるという方向で会議は終了しました。

 

それを、管理者に報告すると、それはもうこっぴどく怒りました。

 

管理者側の意見

Bさんを週3日の通所にすると、生活介護施設に通所しなくなり、人間不信になる。

家からでず、引きこもりゲームばかりの廃人になる。

通所したら、Bさんが飽きずにできる事を(ものすごく飽き性なBさんです。)職員側が考えマンツーマンで支援しなさい。

現場サイトの意見

重度障害を持つ利用者が多く、実際にマンツーマンでBさんにつくと人員が足りなくなり、他の利用者さんへの対応が出来なくなる。

他の利用者さんの声がうるさいというのは、単なるわがまま。

Bさんは、ゲームなどを話ができるくらいの利用者さんがいることを望んでいる。

なので、今の生活介護のレベルは、Bさんには合っていないのでは?< 

 

こうやって書くと、どちらの言い分も正しいことが分かります。

折衷案を見つけるしかないのに、平行線のまま会議が始まって終わってから怒ってもなあ。というのが私の正直な感想です。

 

問題行動に囚われるのではなく、Bさんの強みを活かす支援が大事だと気づく

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現実今の現場職員は、疲れが出ています。

正直、問題の多いBさんを毎日受け入れるだけでも大変なことです。

しかもマンツーはきついwww

でも、施設側でBさんがどうやったら楽しく過ごせるかという視点を持つことが抜けていました。

その辺りは、反省すべきところで、管理者の指摘にごもっともと思いました。

 

・絵が好きなので、畑で作物の成長記録を書いてもらう。

・ドライブや買い物は楽しいとのことなので、一緒に買い物に出かける。

・Bさんが賞賛される機会を作る。

・昼食時、ざわついてうるさくなることが多いので、静養室や静かな環境で食事ができるようにする。

イヤーマフを使う。

 

他の支援員からも出た支援内容ですが、環境面をBさんが過ごしやすいようにすることができるな、と思いました。

また、Bさんの得意なこと好きなことを考え、活動内容を考えていってみると、現場と管理者の折衷案が出てきそうな気がします!

 

最後に

 本当に毎日、しんどくなることも多いです。

職員間のゴタゴタ。

利用者さんの問題行動。

それでも、色々学び、一生懸命やっているとたまに報われることもあり、楽しいこともあります。

 

連休明けに退院して、通所されるBさん。

なんとか、通所が楽しいと思ってくれるように取り組んでいきたいと思います!

 

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